スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミステリアス ピカソ


製作国 フランス、モノクロ(時々カラー)78分、1956年
監督アンリ・ジョルジュ・クルーゾー、出演パブロ・ピカソ、撮影クロード・ルノワール、音楽ジョルジュ・オーリック

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が友人でもあったパブロ・ピカソの創造の瞬間を記録したドキュメンタリー映像。

これ、おもしろいよ!
普通、画家が絵を描いてるとこなんて人に見せないでしょ?
「こんなん出来たぞ」って完成したのを見せることはあっても、描いている途中ってなかなか見せない。ところがピカソが何も描かれていない真っ白な紙に点ひとつから描いていくのがこの映像では観れる。
(だけど「一部始終観れる」というワケではないよ、ダイジェスト)

この企画自体素晴らしいけど、用いられた撮影方法も実におもしろい。
まずガラス板の上に特殊な紙を置いて、そのガラス板を挟むようにして片方にピカソ、もう片方に撮影隊となってる。だからおれ達はピカソが紙に描いていく様を紙の裏側から撮影隊と一緒にリアルタイムで見る、ということになる。
 
 
こんなのが映像として残っているのも凄いけど、ピカソの描くスピードがはやいのなんの・・・もう ズンズン ガンガン 描いていく。これは驚くというより笑ってしまいました。早すぎて。おれのイメージからしたら描いては考え、描いては考えって感じの「点の思考」なんかなって思ってたから彼が描き出したものが刻々と形を変えていくのがとてもスリリングで楽しかった。ピカソの思考(感性?)って常にその形を変えながら、すさまじい速さで流れ続けているんだろうなぁ。

彼のモチーフとして度々用いられていた鳩。
娘にもパロマ(鳩)と名付けるくらい鳩好きなピカソらしく、今回も鳩の絵を描いてます。でもその鳩もどんどんどんどん形を変えていって、最後にはなんかよくわからないものになってました・・・。

ただこの映画でひとつだけ残念だなって思ったのが、ピカソが描いている最中に挿入されるBGM・・・これいらないよ。おまけにやたらと音が大きいときてるから堪忍してほしい。ただピカソが描くのに使っているマジックや筆が紙の上を走る音、ピカソの息の音、それ以外の音はいらないって思ったんだけどなぁ。

こう言えばとても語弊があると自分でも思うけど、ピカソっていつもピリピリしてるっていうような近寄りがたい雰囲気がおれにはあった。けど、この映画を観た後ほんの少しだけ穏やかなものを感じることが出来た。

それってどの部分からそう感じたんかなぁって観終えたあと考えたら、この中に出てくるピカソが描いてる姿を目の当たりにして「もっと自由でいい」って言っているような気になったからかなって自分では思ってる。それは絵だけじゃなくて、彼の生き方がそういう風な描き方に投影されているのかも知れないし、たぶんこの映像を見た人は似たような気持ちは感じていると思うよ。

本作に登場するピカソの絵は映画完成後に全て破棄されたらしいけど、その理由はラストを観た時に納得出来たように思う。たぶん彼はこの「映画の中で何点の作品を描いた」というよりも「78分という時間を使ってひとつの大きな作品を描いた」から「フィルムに残った以外の部分を破棄」したんだろう。だから彼にとってこの「映画の中で創作した絵」は映画を作る為の「材料」ではあっても、「個々の作品」としては捉えてなかったんじゃないだろうか?

映画の一番最後に、ピカソが横に長い紙にデカデカと自分の名前を描く。
なんかそれが「この映画は私の作品だ」って主張しているみたいにおれには思えたから、そんな風な解釈になったんだよ。
 

コメントの投稿

非公開コメント

ウチって2次元的(平面)絵心ないのよね。

昔(て、勝手に昔にしちゃうけどww)お笑いマンガ道場ってあったけど、あんなのに出たら、毎回イジラレキャラ確定だわ。

即興で書くっていうのもすごいなぁ~、思った。

まぁ、その人の頭の中に、少しでもそういった構想とかがパッっとでるんだろうね~。

関心しちゃいます。♪

こんばんちっ!

お笑い漫画道場ってw
ネットで調べて見てみたら、結構おもしろいじゃんね、これ。番組の内容見て思ったけど確かにこれは難しいよ。お題を貰って即効で書くって、ヒラメキが必要だもんね。おれなんて年中ボォーってしてっからリーダーの隣で同じようにイジラレてるよ、きっとw

でもね、絵って描いたことないからよく判らないけど、絵描いてる最中のピカソが見れたのはすごく嬉しかったなぁ。ただそれだけが嬉しく、好奇心が満たされたって感じの78分だった。他の画家とかでこういうのないかなぁ~。

音楽のジャンルは結構あるんだけど、こういうの。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。